毎日たのしい テレ・ヴィラン

いいえ、元気です。

「デスペアーズ」感想のはなし

みなさまお元気ですか、テレ・ヴィランです。

 

となりの芝さんの舞台、「デスペアーズ」を観てきました。

観劇に不慣れなもので常にビビっていたし感想の書き方も何が適切かどうか分からず今もビビっている次第ですが、思ったことをできるだけ思ったままに書きます。

内容にもバカスカ触れますのでご了承ください。

いろいろ何をどう書くか迷いすぎてこんなに時がたってしまった。

 

まず結論から。

だいぶ泣いた。

 

元から泣けるシーン全部泣くタイプの人間なんですけど、今回の話はアイドル好きとしても、それ以前の一人の人間としても突き刺さる部分が多すぎてビシバシ泣きました。

泣きすぎて1枚マスクをダメにした(図1参照)。

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あと整番3だった。うれしい。

 

まずアイドル好きという視点から。

「推しは推せるときに推せ」とよく言われる昨今ですが、ただ単に推しがいつ活休などで推せなくなってしまうか分からないという話だけではなく、今の愛は今叫んでこそ、推しの力になるのではないかな〜と。

上手い言い方が見つからなくて伝わってるか怪しいけど、アイドルだったりステージに立つ人って、ステージそのものだけではなく観客の私たちにも愛情を注いでくれる人たちばっかりじゃないですか。

わたしは人前に立つ経験自体がほぼないので、実際のことはわからないのだけれど、そこの愛にデカいレスポンスを贈っていきたい。

 

時にそれが推しの負担になってしまうのではないかと思う時もあるし、そこは避けたいけど、ただ推しが、自分自身を「愛されていない」と思うことだけは絶対に阻止したい。

 

あと、フォロワー数、チャンネル登録者数、動員数、売り上げなどの数字という結果は、推しがやりたいことをやりたいようにやるためにめちゃくちゃ大事なんだなってこと。

 

これら二つは最近のオタ活でぼんやりと思っていたことなのだけど、これをガツン!とぶつけられた、気がする。

 

そして次にただ自分という視点から。

この話は18歳くらいから38歳までの期間が題材になっているわけですが、この期間ってもっとも生活環境が変化する期間なのではないのかな、と思います。

高校を卒業して、大学や専門学校に入学したり、卒業したり。

就職をしたり結婚をしたり子供を産んだり。

そんな人生の大きなポイントがわんさかあるのがこの期間なのではないかと勝手に思っております。

 

夢は何歳からでも追いかけられるっていうけど、人間成し遂げたいことは1個じゃないし、何かやろうと思えば他の何かを諦めなきゃいけなかったり、タイムリミットを設けなきゃ行けなくなったりすることだって多々ある。

そういう、人間誰しもどこかで直面してしまうのだろう事実が絶妙なリアリティをもって描かれていて、見てて色々と思い出しかけたし、本だったらそこで閉じてしまっていたかもしれないけれど、

胃と十二指腸(だったっけ?)の写真を見せてくる系マネージャーなどによるコメディシーンのおかげで、ただ滅入ってしまうことなく見ることができた。

辛いこともあれば、笑えることだってたくさんあるのが人生だもんね。

 

このマネージャーさんの話。

人生のどこかで出会う、「優しい大人」が彼なのだと思います。

時にヅラを外しながら、親身に、深く考えて、やさしい言葉を考えて語りかけてくれる。

こちらはすごくお世話になっているし、辛い時にこうして声をかけてくれるのも、ありがたすぎるくらいなんだけど、

その言葉を否定したくなってしまう気持ちが、心のどこかに起きてしまうことがある。

時が傷を癒してくれるのは知ってるけど、だからといって今の痛みは楽にならないし。

 

うん。自分でも気持ち悪いくらいあちらこちらに感情移入しちゃったな〜とは思うし、わけのわからないところで泣いてしまって超引いた。

 

人生、短期的に見れば悲劇でも長期的に見れば喜劇、みたいなことを誰かすごいひとが言っていたような気がしましたが、自分の感じたことを簡潔にまとめるとこういうことかもしれません。

 

あと、作中何度も舞台となる「カラオケボックス」ですが、

私はかつて、カラオケくらいしか娯楽のない世界に生きていたので、

高校生時代のデスペアーズがカラオケに集っているのを見て、また感情移入しちゃった。

迷惑なくらい感情移入しすぎてしまったので、デスペアーズには謝ったほうがいいかもしれないなあ…

 

もし登場人物やストーリーのどこかに違和感を感じたらこんなに入り込めなかったんだろうけど、コメディシーンであろうと全てに、納得というか、リアリティというか、深く頷くところばかりだった。

デスペアーズは、昨日、いたかもしれないし、今日、いるかもしれないし、明日、現れるかもしれない。

 

元から超期待して行った「デスペアーズ」だったけど、観終わってみると本当に観てよかった…と思ったし、観にいこうと思った自分をほめてあげたい。

今回は演劇自体に不慣れな状態ではありましたが、となりの芝#3の時にはもっと目を肥やしてもっともっととな芝のすごさに気づくぞ〜と意気込んでおります。

 

私の師匠が「ステージとビールは生が一番」と言っていたのをこれからも胸に、これからもアンテナバチバチ張りまくりでもっと色んなものに出会うぞ!と決めた一日でした。

 

以上、観終わってから時間をかけた割に大変に駄文でしたが、「デスペアーズ」感想でした。

もしここまで読んでくださった方がいらしたら、本当にありがとうございました。